リモワスーツケースの修理について
お手持ちのリモワスーツケースをご自身で修理したいと考えたときに、どの程度までできるかは個人差がありますが、部品さえあれば比較的簡単に修理できる個所としては、ねじで固定されている部品だと思います。
リモワのスーツケースで壊れやすい、キャスター(車輪)やTSAロック、ハンドルなど、ネジで固定してあり、トルクスドライバーで交換できるパーツは、部品とトルクスドライバーがあればご自身で交換修理しやすい箇所です。
ネジで固定されている部品の多くが、星形のねじ頭をしたトルクスネジが使われています。
このねじで固定された部品は、T20サイズのトルクスドライバー(トルクスレンチでも可)があれば比較的簡単に修理できます。
一方、TOPASやステルス、クラシックフライトなどのアルミ製リモワのスーツケースには部品を固定するために中空リベットが多用されています。
ご自身で修理を行う場合、部品を固定している中空リベットをリモワ本体を傷つけないようにドリル等で壊して部品を外し、部品を取り付ける際には、適切な長さの中空リベットを用意して、ハンマー等でリベットを叩いてリモワへ部品を取り付けます。
中空リベットを使用した部品の取り付けはそれなりに難しいかもしれませんので、部品を取り付けた後の見た目の綺麗さが若干損なわれますが、リベッター&ブラインドリベットを使うとかなり簡単になります。
リベット固定の部品でご自身での交換修理が難しい場合は、当店で修理をお受けしていますのでお気軽にお問合せ下さい。
修理に限らず、違うシリーズや色の異なる部品を取り付けたり、非TSAのロックをTSA対応のロックに交換するなどのプチカスタマイズも可能です。
リモワのゴム足交換修理
消耗しやすく取れやすいゴム足などのパーツはリベットで固定されていますので電動ドリルやリベットをかしめる道具が無いと部品の交換が難しい箇所でもあります。古いリベットを電動ドリル等で壊してから新しいリベットで固定します。
下の画像をクリックすると、クラシックフライトのゴム足交換作業のページへ飛びます。
キャスター交換修理
スムーズに回転する双輪キャスターを採用した4輪のリモワは、一方でキャスター(車輪)が壊れやすいとも言われます。トルクスネジで固定されていますのでドライバーがあれば簡単に交換が可能です。
2000年頃から2016年頃迄のリモワのキャスターを固定しているねじは、タイヤの直径が50mm、65mmに関わらずM4×20mmサイズのねじで固定されていましたが、2016年以降?の50mmサイズのキャスターにはM4×25mmねじが使われています。
50mmサイズのキャスターを交換する際には、キャスターに使われているねじの長さを確認しておく必要があります。
テレスコープハンドル交換修理
数年使っているとパイプ部分がひび割れたり、動きがスムーズでなくなってくるのがテレスコープハンドルです。
同じ形の同じ型番のテレスコープハンドル交換は比較的簡単に交換修理が可能です。但し、同じ型番のテレスコープハンドルの入手ができない場合が多々ありますので、その場合はアダプターを利用したり、パイプ部分のカットや穴開け加工が必要となります。
サルサのハンドル交換修理
サルサのハンドルは リモワのサルサだけでなくTOPASやクラシックフライトなどにも使われているため、比較的ご依頼の多い部品ですが、ネジで固定されているだけなのでご自身での修理交換も容易な部品です。
古いタイプのサルサ用ハンドルが壊れて現行型のサルサ用ハンドルに交換する場合は、ネジやバックプレートなど追加のパーツが必要となりますが、それでも比較的簡単にできる部品交換修理だと思います。
TSAロックの交換修理
蓋をやっと閉めてロックした状態や重い荷物を入れた状態で強い力がかかると壊れやすいのがTSAロックです。
ロックが壊れての修理交換ももちろん、非TSAロックのコンビネーションロックをTSA対応のロックへ交換することも、ご自身で穴加工をすることが大変でなければ比較的簡単にできます。
ファスナーの交換修理
使うたびに必ず開けたり締めたりを繰り返しますのでどうしても壊れてしまうのがファスナーのつまみ(スライダー)部分です。無理に荷物を詰め込んた状態で無理な開け閉めを多用するとチャック部分などのかみ合わせもスムーズでなくなります。
ポリカーボネイトの割れ(クラック)修理
リモワのサルサやサルサエアー、リンボなど、ポリカーボネイト製スーツケースの場合、長年使っていると力のかかる箇所にクラックが入ります。
テレスコープハンドルの取り付けネジ部分やテレスコープハンドルのパイプを固定している部分など使用するたびに力がかかる箇所はひびが入ったり、完全に割れてしまうことがあります。
ある程度の割れは裏側から同じ形状の部材をあてることによって補修できる場合があります。
カスタマイズで代用品TOPAS風ハンドルを取付修理
古い2輪のTOPAS等はトップハンドルに初期型サルサ用のハンドルが付いていました。長年使ったサルサ用ハンドルは持ち手部分の片側が取れてしまうことがあります。
初期型サルサのハンドルは部品入手ができませんので、同じハンドルへの交換修理はできません。
そういった場合は、カスタマイズでTOPAS風のシルバーのハンドルに換えてみてはどうでしょうか。トパーズの印象が大分変わると思います。
リモワ純正部品にこだわらず、取付穴をご自分で開けるのが大変でなければ、TOPAS風代用品ハンドルもご検討ください。
カスタマイズで代用品TOPAS風TSA007ロック取付修理
古いTOPASにはTSAに対応していない3連コンビネーションダイヤルロックが付いています。古くなってくるとロックがかかりずらくなったり、ロックしたまま外れずらくなったりといった不具合が起きてきます。この調子が悪くなった非TSAダイヤルロックを代用品のTSA007ロックに交換できます。
リモワの純正ロックとはサイズや取付穴間距離が若干異なりますが、ご自分でドリル等の道具を使った穴加工や、ちょっとした想定外のことがあっても工夫して取り付けることが苦にならないようでしたら、割合と簡単に取付できると思います。
カスタマイズで2輪クラシックフライト専用ホイール取付修理
2輪のクラシックフライト専用ホイールの取付はご自分で簡単にできるカスタマイズ&修理です。
長持ちする2輪の純正ホイールも、長く使っていると、すり減ってホイール直径が小さくなって頻繁に底をするようになったり、一時期使われていた硬いタイヤを使ったホイールなどではゴツゴツ感が気になってきたりします。ゴツゴツ感の解消ができてシルバーのホイールキャップで見た目の印象アップも狙える2輪クラシックフライトのホイール交換は、お勧めのカスタマイズ&修理です。
古い変則4輪リモワの修理交換用ゴムタイヤ
20年以上前のリモワには前後のホイール径が異なる4輪モデルがありました。
76mmホイールと50mmキャスターが付いているタイプですが、50mmキャスターの交換用ゴムタイヤを作りました。見た目からすると簡単に取付修理できそうですが、実際はかなり大変です。けれども、ご自分で交換される方がかなり多いのも事実です。古い変則4輪リモワの50mmキャスターのタイヤゴムがボロボロになっていて、自分で修理できれば・・とお考えの場合はご検討ください。
※当店はリモワの正規取り扱い店ではありませんので予めご了承下さい。
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